
すべてを呑み込む都市・東京
東京……それは多くの人間の夢と希望を飲み込む巨大都市。
東京を知らぬ人間たちが、漠然とした憧れに目を奪われ、地方で磨き上げてきた肉体をやすやすと差し出してくれる街。
今日も地方から夢を追いかけた人間が、早朝の東京駅に集められている。
最近は海外からやってくる人も多い。
彼らは皇居までやってくると、周りをゆっくりと歩き始める。
そこに一般のランナーも合わさり、左回りの気流が生じ始める。
休日の一般客は1万人を超えるともいう。
そんな人たちが皇居周りの流れに巻き込まれ、訳もわからないまま死の行進を余儀なくされる。
人々はあまりに集まりすぎ、歩道いっぱいギチギチになりながら歩くので、もはや死の行進からは逃れられない。
左回りによって生じた気流も手伝い、彼らはどんどん加速していく。
やがて全員が猛ダッシュで皇居を回るうちに、内側に生じた激しい竜巻が、皇居の建物を地面から引き剥がし、天高く飛ばす。
建物があった場所には巨大な空洞、穴が広がっており、東京で生活するすべての人間を吸い込み、飲み込んでしまう。

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