車として解釈するベビーカー
ベビーカーの武装化が始まって1年が経つ。
きっかけはベビーカーにやたらとぶつかる卑劣漢が登場したことよるが、物理的な武装もさることながら、理論武装まで万全である。
だいたいにおいて、赤子というあまりに脆く弱々しい肉体が剥き出しで、しかも母親よりも先頭に立っていることが不自然だったのだ。
今では、最新の車さながら、衝突予測でシェルターが起動して赤子を覆い隠し、悪意ある卑劣漢による接触には電流が流れ、法的な措置について音声が流れるようになっている。
シェルター内では子守唄に変換されるという優れものだ。
※本文は、140字小説を作成する際に、最初に作成した文字数を削る前のパターンで、おます。
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