鬱屈のプール掃除

鬱屈のプール掃除

「ちょっと男子ー!掃除サボらないでよねー!」

秋から春の汚れがプールの底にこびりついている。

掃除当番に厳しい女子たちは、掃除をサボっている男子をプールの底に突き落とし、何人も葬ってきた。

おかげで皆底には血液が染み付き、苔むした骨が積み重なっている。

「ちょっと男子……」

もうこの学校に男子と呼べる人間は存在しない。

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