「激安」と楽天市場で検索し、値段の高い順に並べてみてわかったこと
靴伸ばし器に5300万円をかける価値はあるのか?
結論を急ぎたがる現代人に早めにお伝えする。
楽天市場で「激安」と検索し、「価格の高い順」に表示して出てきた本商品。
本当に激安なのか……?
靴伸ばし器に5300万円を投じる価値は……ある!
この靴伸ばし器は5300万円という価格を表示されても、「激安」なのである!
さて、価格だけを見て安いものを探すと、2,000円ほどで購入できる「靴伸ばし器」だが、
どうしてこの靴伸ばし器に限っては、5,300万円の価値があると言ってしまえるのか?
様々な角度から検証してみたいと思う。
あなたの足のウオノメを否定しない
あなたの思い出の靴があったとする。
何年も履いてきた年季の入った靴だ。
その靴を履いて、色々な場所を訪れ、実にさまざまな経験をしただろう。
時には、膝が痛む低気圧の曇り空の下、湿った土を踏みしめたこともあっただろう。
あるいは、犬か猫かそのあたりの小動物の糞を踏んだこともあったかもしれない。
はたまた、嬉しいことがあって喜びを表現するために、思わず何時間もタップダンスしてしまったことも1度や2度ではきかないかもしれない……
そんな決して短くない年月を共にした靴。
おむつが赤子の尻を包み込むように、あなたの足を優しくくるんでくれたのは、他の誰でもない、その靴だった。
そんな愛着のある靴が、突然、履けなくなってしまったらどうだろう。
あるいは、単純に新しい靴が足に合わなくなったらどうだろう。(ここまで延々と長年履き続けてきた靴について語ってきたが)
例えば、あなたの足に梅干し大のウオノメができてしまい、靴のサイズが合わなくなったり、妙に変な履き心地になったり、当たる部位が悪くて靴擦れしてしまったらどうだろうか。
そのために、靴とともに訪れた思い出をも捨ててしまっていいものか。
いや、捨てられるはずがない。そんな薄情なことをしていいはずがないのだ。
そんな時、これがあればもう問題はない。
問題は、問題と呼ばれるよりも前にすぐさま解決してしまうだろう。
今回ご紹介する「靴の部分伸ばし ポイントストレッチャー」である。
気になる部位に靴の内側から、付属するスプレー(コラーゲン+オリーブスクワラン配合の、革靴を伸ばしやすくするスプレー)を吹きつけて、この器材をつければ、もうあとは待つだけ。
保水力に優れたコラーゲンと高い保湿力を持つオリーブスクワランのダブル効果で、革をやわらかくしてくれるところも個人的にはGOOD◎
あなたのウオノメや外反母趾などの、足の変調をまったく否定しない。
ウオノメができたのは、あなたがいつも踏ん張っているから。
外反母趾になるのは、窮屈な靴で無理をしているから。
そう優しく声をかけてくれるようではないか。
そして、靴のことは決して罵倒したり、否定したりしない。
たまたま時期が悪かったのかもしれないし、たまたま運が悪かったのかもしれない。
でももう大丈夫。
僕がピンポイントで伸ばしてあげるから問題ないよ。
そう言った声が、部分伸ばしストレッチャーの先端の球体から聞こえてくるよう。
さあ、スプレーを吹きつけて、器具を設置してみて!
気になる何円お得になっているのか?を計算してみることにする。
合わなくなった靴を捨てる=その靴で訪れた思い出を捨てること
例えば、特定のものがあるから、その思い出を長い年月記憶し、ことあるごとに思い出して楽しい記憶に浸る、という経験はないだろうか?
靴を手離すということは、つまり、靴を見て思い出せる記憶を放棄することに他ならないのだ。
その靴があれば思い出せた記憶も、だんだんと薄れてきて、やがては詳細まで思い出せなくなってしまうこともあるだろう。
よって、本品ポイントストレッチャーを使うことができず、思い出の靴を破棄することになった場合の損失は、その靴を履いて訪れた楽しい思い出の放棄であると定義することができる。
では、楽しい思い出の価値はいくらなのか?
「何円もらったら、特定の思い出を消していいか」という実験に対して、いくらを提示するか?
残念ながら、思い出の価格を確かめる実験は行われていなかった。
ただ、人間が無数の記憶=思い出から成り立っている存在であると仮定すると、人間の価格=思い出の価格になるのではないだろうかと考えた。
人間の価格は、例えば生涯生産金額から算出するとおよそ2.5億円ほどになる。
よって、人間の価値=2.5億円を、思い出の数で割ることで、思い出1つあたりの値段を出したいと思う。
思い出の数を計算しよう。
例えば、年に何回くらい覚えておきたい大切な思い出があるか?
何も見ずに、先月、先々月……と時間を戻りながら、その月何があったか考えてみよう。
実は、半年前の良い思い出なんて覚えていないことに思い当たるだろう。
筆者はまだ20代であるが、そのレベルなので、おそらく単調な生活になってしまいがちな30代以降はもっと思い出が少なくなってしまうと思われる。
大切な思い出になりやすい新鮮な目で生きている若い頃は思い出が多くなりやすい。
しかし、若い時の思い出ほど頭に残らずに消えているものが多い、というジレンマがある。
よって、全体をざっくり計算するために、60歳までで半年に1個大切な思い出ができる、と仮定する。
すると、1年に2個の思い出×60年=120個の思い出、となる。
1つの思い出の価値は、2.5億円÷120個の思い出=208万円となる。
確かに、120個ある思い出のうち、1個を208万円で売ってくれと言われたら、少し考えた末に、差し出すかもしれない。
思い出の靴を捨てることは、思い出になっているくらいだから2年くらいは履いていると仮定できるので、4つの記憶を捨てることになる。
よって、損失は、208万円×4=832万円となる。
つまり、ウオノメによって靴を捨てずに済み、思い出の消失を阻止できることは、
832万円の価値がある、ということなのだ。
続いて、ウオノメができてサイズが合わなくなってしまい履くたびに痛い靴のフィット感を取り戻すことができる利益について考えてみる。
ウオノメができてしまって靴が合わなくなってしまった時のストレスを思い出してみる。
靴が合わないというストレスは、実際、かなり厄介なもの。
歩くたびに、痛い、痛い、と思ってしまうことによる心労は計り知れない。
厚生労働省によると、1日あたりの平均歩数は、男性で8,202歩、女性で7,282歩となっている。
片足だけにウオノメがあると仮定すると、少なくとも約3,600回以上、歩きながら痛いと思う計算になる。
さらに、慢性的なストレス負荷は、痛覚過敏を引き起こす可能性が高く、痛いというストレスが溜まれば溜まるほど、痛みは増し、ストレスはどんどん増強されていくという最悪のスパイラルに陥ってしまう。
足の痛みが引き起こすストレス、それによる損失を計算する。
- 「痛い」と思うたびに生産性が落ちてしまう。生産性低下による損失
年間のストレスによる生産金額の低下は、データによると年20万円と言われている。
その損失が、部分伸ばしストレッチャーによって即座に回復すると考えると、
20万円の価値はあると言っていいのではないだろうか。
- 歩行速度の低下による、時間的損失
歩行速度が落ちてしまった場合の損失を考える。
まず、1日の歩数は7,000歩〜8,000歩であり、外での活動時間は8時間ほどと仮定する。
そのうち、半分の歩数に「痛い」と思う影響が出ているため、歩数にして3,600歩分、痛みの影響があると考えられる。
痛みがあることによって、歩行は本来よりも40%〜50%くらいまでパフォーマンスが落ちてしまうと考えてみる。今回は40%で仮定してみる。
歩数にして、同じ時間だけ歩くと、本来3,600歩歩けるところを40%のパフォーマンスのため1,440歩しか歩けなくなる。
よって、残りの2,160歩分パフォーマンスが低下していることになる。
本来のパフォーマンスであれば、7,000歩を8時間で歩くため、1時間あたりは875歩歩ける計算である。
2,160歩÷875=2.468
よって、2,160歩分、歩けないということは、約2.5時間分の損失であると考えられる。
仮に、この男の時給が1,500円であると仮定すると、2.5時間×1,500=3,750円となる。
よって、歩くたびに痛みを感じることによる損失は1日あたり3,750円となる。
痛いなあ、と思ってから買い替えを検討し、靴を注文して届き、中身を出す瞬間まで、同じ靴を履き続けるとすると、約1週間同じ損失が続くと仮定できる。
よって、損失は26,500円となる。
つまり、靴伸ばしストレッチャーを購入することで、この痛みによる損失は発生しないので、2万6,500円得をする、という結果になる。
人間は「モノ」よりも「体験」の価値を重視する
実験により、人間はモノよりも体験を重視する傾向にある。
例えば、報酬としてお金をもらう側の人間と、旅行(体験)をもらえる側の人間にわける。
実際に、報酬を受け取ってもらった後に、満足度を聞くと、旅行(体験)を得たグループの方が満足度が高かった、ということらしい。
体験=思い出と仮定すると、思い出>モノの価格、という図式が成り立つ。
モノの価格には、金で買えるものをおのおの自発的に代入して考えられる。
どうしてかと言うと、超高級車を購入した大富豪も1台だけでは飽き足らず何台も買うように、モノの所有には欲望を満足させる効果が一時的で、永遠に満たされることのないものだからだ。
よって、買えるモノで最高の値段の一つである、ダミアーニの「ブルー・ムーン・ダイヤモンド」60億円を挙げることにする。
このダイヤモンドでさえ、1度買ってしまえばやがてその喜びは低下し、満たされなくなってしまうことだろう。
よって、思い出は60億円という見方ができるのである。
つまり、靴伸ばしストレッチャーを購入して、思い出を死守すること=60億円の価値になるのだ。
思い出は2年で4つと算出しているので、60億円×4=240億円。
結果、靴伸ばしストレッチャーを購入することで240億円の得があるということになる。
シンデレラになれる
サイズの合わなくなった靴を、靴伸ばしストレッチャーによって調整し、再び履けるようになった時の喜びについて考える。
さきほどは、痛みによる損失の観点で計算を行った。
次は、喜びの観点から計算をしたいと思う。
ガラスの靴がフィットしたシンデレラ……あの感動を、自分が味わうことができる。
そう提案されたら、どれくらいの価値があると思うだろうか?
これには、シンデレラ症候群という「いつか王子様が現れて自分を幸せにしてくれる」と信じきってしまう症例から読み解く。
女性が、結婚に求める理想の男性の年収額は、1位は500万円台だが、シンデレラ症候群の場合はこれが、年収1000万円以上に跳ね上がる。
靴がフィットしてシンデレラになったような気持ちになるその一瞬、人間は、若いうちに年収1000万円で美形の結婚し、生涯幸せになるという欲望を、ほんの一瞬だけ叶えたような気分になる。
この幸せとは、いったいどれくらいの金銭的価値があるのだろうか?
若いうちに年収1000万円の男性は、年齢を重ねるごとに賃金を上昇させていく。
20代は年収1000万円で8年計算で8000万円。
30代は年収1300万円と仮定し、10年で1.3億円。
40代は1700万円として、10年間で1.7億円。
50代は2000万円と仮定して10年で2億円。
60代は1500万と仮定し、10年間で1.5億円。
生涯賃金は7.3億円と仮定してみる。
よって、靴伸ばしストレッチャーを購入することでシンデレラ気分になり、一瞬だけ7.3億円の価値を感じることができるのだ。
1,000,000ポイント還元!? 脅威のポイント天国で恍惚失禁不可避
通常の楽天会員特典である1%のポイント還元では、税抜価格である4800万円×1%=48万円分のポイントとなる。
ただし、ただしである!
ただし、楽天カードでの支払いに設定するとだ。
なんと、楽天ポイントの還元率は一気に2倍。公園に設置された噴水のごとく、一気に2倍にまで吹き上がるのだ。
しかも、この楽天カードポイント特典は、税込価格×1%の計算らしく、53万ポイントが入る計算になる。
よって、ポイントの合計額はおよそ101万ポイントとなるのだ。
101万のポイント還元には、恍惚失禁を避けられないだろう。
トイレの中で購入するか、あるいはおむつ着用での購入をお願いしたい。
結論は、靴伸ばしストレッチャーを購入することで101万円分のお得があると言える。
結論
結論。
靴伸ばしストレッチャーを購入することは、合計で247億3955万6,500円得する計算になる。
そう考えると、5300万円で楽天市場で購入できることは、あまりにも激安なのではないだろうか?
これを機に、お金について、思い出の価値について、靴伸ばしストレッチャーについて熟考するのもいいかもしれない。
その熟考は、いつか人生を彩り豊かなものにしてくれだろう。
※購入に際しては、己の激安感覚を養ったのち、己の判断で購入ご検討いただけると助かるでおます。
Leave a Reply